岡崎中央総合体育館の思い出

岡崎中央総合公園体育館での練習でした。Vリーグでは前日の本会場で、翌日試合をする4チームが順番で1時間半ずつ練習できることになっています。今日は、赤ロケの割り当てが一番でした。

さて、岡崎の体育館は、とっても立派です。サブ体育館もかなりでっかいです。外から見るとピラミッドが二つあるような感じです。そして、以前、ここで試合をしたことがあるのを思い出しました。と言っても、試合を思い出したのではありません。この体育館で試合をした時に、MNJの創設者である古藤雅代さんが来て下さったことです。

MNJは、マルファン・ネットワーク・JAPANと言う協会の略です。マルファン症候群という症状になっておられる方々や、その家族、更には支援者の皆さんが創られた協会です。詳しくは、協会のウェブサイトを参考にして下さいね。で、僕はどうして古藤さんと知り合ったかと言うと、まだまだ日本ではほとんどマルファン症候群が知られていなかった頃に、お互いにネット上で見つけたのです。実は、古藤さんは、ご自身がマルファンだと診断され、情報を求めてイギリスなどの団体にたどりつかれました。僕の方は、1984年東南アジア遠征にご一緒した当時のアメリカのスーパーエースだった故フロー・ハイマン選手が、マルファン症候群に起因すると言われる大動脈瘤解離で亡くなられた事から、いつもネットでマルファンと言う言葉を検索していたのです。もう、10年以上も前のことだと思います。

しばらくの間、メールのやり取りをしていたのですが、名古屋近郊にお住まいだった古藤さんにお会いできたのが、この岡崎の体育館だったのです。スラリとした背の高い古藤さんは、とても笑顔が優しいと同時にエネルギーレベルの高い方だなあ…って印象でした。きっと古藤さんの方は、「どうしてこんなに手足が短く身がつまった感じのオヤジがマルファンに興味を持っているのだろう???」って思われたかも知れません。スラリとした長身は、マルファンの方々の特徴の一つでもあるのです。そういう訳で、バレーボールの選手の中には、定期的に検査を受けているスラリ系が多く、今でも情報収集は続けています。

今からほぼ2年前のちょうど今頃のことでした。突然、MNJの方からメールが入りました。古藤さんが、天に召されたとの連絡でした。あれだけマルファンを理解し、多くの皆さんに影響を与えていた古藤さんの訃報に驚きを隠せなかったのは事実です。しかし、彼女はエンジェルになったんだと思いました。もっと自由に地球を飛び回るために!彼女の活動、彼女の意思は、今、多くの方々に受け継がれています。ちょっと前までは、救急隊の人達でさえ、マルファンのことを知りませんでした。でも、今では少しずつではありますが、多くの方々に理解され、悲しい事故を予防するためにはどうすべきか、しっかりと情報が伝播され始めています。実は、大学やⅤリーグのバレーボーラーの中にも、マルファンと診断されながら、頑張っている選手がいるのです。

2年前の2月14日、やっぱりリーグ中だったため、古藤さんの葬儀には残念ながら参列する事ができませんでした。今、この場を借りてご冥福を祈りたいと思います。そして「明日の試合も見に来てね。」とピラミッドの内側のような天井を見上げながら、心の中でつぶやいたオヤジなのでした。

追加:この日記は、2月10日に書いたものですが、多くの固有名詞、団体名、更にはURLが含まれていたので掲載の許可を得るためにアップするのが少し遅れてしまいました!

追記2:岡崎の体育館では、奇跡的な逆転劇でその時点で1位だった東レさんに勝つ事ができました。5セット目の13対14で1点ビハインドの絶体絶命の時、高く天井に上がった東レさんのボールがほんの少しアウトになった時、涙が出そうになってしまいました。「来て頂いていたんですね。古藤さん!おかげ様で今季最高の試合ができました!」

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

こんにちわ
2006年02月13日 22:23
はじめまして。トラックパスさせてもらいました。
私は古藤さんにお会いしたことはありません。彼女のお話しが聞けて嬉しいです。本当にありがとうございます。
どうかお体に気を付けてください。
今後の活動を応援しております。

ケイ
阿修羅
2007年11月01日 15:05
初めまして。
実は自分もマルファン症候群を患っております。
この度、「マルファン」に関係する記事を探しておりましたらこのサイト様に出会わせていただきました。
自分がネットを始めたのは去年の7月頃だったので古藤さんとは出会うことが出来ませんでした。
でも、管理人様のお話を聞かせていただいてとてもお優しい方だったんだなと思うことが出来ました。
お話をしていただいてありがとうございました。
では、失礼します。
オヤジ
2007年11月05日 20:44
阿修羅さん、コメントありがとうございます。この記事を書いたのが1年半も前のことだったので、少し驚きました。僕は、今でも古藤さんの事が印象深く忘れられません。阿修羅さんもにおかれましては、古藤さんをはじめ多くの皆様が収集された情報を有益に生かして元気にお過ごし下さい。また機会がありましたら、NECレッドロケッツの試合も見に来て下さいね(笑)。
しゃのあある
2013年02月20日 04:44
 思いがけず彼女のことを覚えていらっしゃる方がいたので、足跡を残しておこうかと。私は彼女の発症前からの近しい友人で、数々の手術やHP開設の不安や会の運営の難しさをリアルタイムでいつも聞いておりました。突然の訃報をご主人から頂き、式には参列しなかったものの、深夜の南山教会で最後のお別れができ、彼女の穏やかな眠りの顔は未だに心に焼き付いております。人は忘れられない限り無くなったりしないのだな、と改めて感じました。
不安を抱えながらプレイされている選手の方もいらっしゃるとのこと。彼女、彼らの心の支えに雅代ちゃんがきっとなってくれるはずです。
オヤジ
2013年02月20日 07:51
しゃのああるさん、コメントありがとうございます。心から感謝すると共に、また古藤さんにお会いした時の事を想い出しました。優しい笑顔は、しっかりと脳の記憶痕跡に焼き付いていますよ(笑)。ありがとうございました!

この記事へのトラックバック

  • 愛の日

    Excerpt: ありし日の彼女へのコメントを募集中です。 Weblog: ブログ(日記)-ケイ's BLOG-[マルファン 症候群] 古藤雅代マルファン基金 racked: 2006-02-13 22:15